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応用編2
- iCalのカレンダーファイルを利用する -
ここでは、iCalのカレンダーファイルをFrimiaire IIで利用する方法について説明します。
iCalには「カレンダーファイル」という外部ファイルが用意されていて、アップルのホームページ上等で公開されています。
この外部ファイル(以下、.icsファイル)は、iCalendar(RFC2445/RFC2446/RFC2447)という標準化された書式で記述されています。そのため、アップル純正ファイル以外にも、例えばWindowsのOutlook用などに供給されているものもあります。
Frimiaire II Exchangerは、この.icsファイルをFrimiaire IIでも利用できるよう、変換することができます。
また、iCalはMac OS X 10.2以降でなければ使用できませんが、本機能により、Mac OS 8/9を使用している場合でも、カレンダーファイルを利用できるようになります。
※ iCalendarは、URLファイルサーバーを介して予定表の空き時間情報を共有するためにも用いられますが、ここではそのような利用は想定していません。あくまで、(ファイルを変換して)オフラインで閲覧する、出来事情報のソース(の一つ)という位置付けです。
Frimiaire IIでカレンダーファイルを利用する方法は、以下のとおりです。
カレンダーファイルをダウンロードする
カレンダーファイルをうまくダウンロードできない場合は、以下の方法をお試し下さい。
- カレンダーファイルのリンク上でコンテキストメニューを表示し、「リンクをコピー」(ブラウザによって表現が異なるが、同等機能)を選択します。
- アドレス欄にペーストします。
- 先頭の「webcal」を「http」に書き換えて、returnキーを押します。
- 以降は、通常のダウンロードと同様の作業で、ダウンロードが始まります。
Frimiaire II Exchangerを用いてボードまたはカードに変換する
- Frimiaire II Exchangerを起動します。
- 「テキストを開く」ボタン(またはメニュー)を選択し、表示されるダイアログでカレンダーファイルを選択します。
- 編集ウィンドウに内容が表示されますので、「書類に変換」ボタン(またはメニュー)を選択します。
- ファイルの種別を判別し、カレンダーファイルと判定されると、オプション設定ダイアログが表示されます。
- オプションを設定し、実行ボタンを押すと変換されます。
Frimiaire IIで開く
- 通常どおり、Frimiaire IIを起動します。
- 当該ファイルを開きます。
(毎日のように出来事のあるファイルは、開くのにかなりの時間がかかります。あらかじめご了承下さい。)
【オプション】(ファイル変換時に表示されるダイアログで設定)
- 時刻情報があれば、本文の1行目に挿入することができます。
- 時差を計算して、日本時間に変換することができます。(制限あり。「iCalendar構文解釈の仕様」参照)
- ボードに変換する場合、繰り返しは展開されますが、その期間を「全年・今年・今年+n年」の中から選択できます。
【変換処理の仕様】
- iCalendarの全規格に対応している訳ではありません(下記「iCalendar構文解釈の仕様」参照)。また、許される範囲内での冗長な書き方にも対応していません。そのため、ファイルによっては変換できない場合があります。
- ボードに変換する場合、概要と説明を連結したものを本文に割り当てます。カードに変換する場合、概要を見出しに、説明を本文に割り当てます。
- 1994年以前の出来事は、繰り返しなしの場合は無視され、繰り返しありの場合は最初の年を1995年として作成します。2020年以後の出来事は無視されます。(繰り返し期間を「全年」とした場合)
- 継続行は、概要、説明のみ対応しています。ただし、カードに変換する場合、概要は1行目のみが対象となります。
- ボードに変換する場合、繰り返しおよび週曜指定(第2月曜日等)は展開されます。
- カードに変換する場合、繰り返しまたは週曜指定の出来事は、時刻の埋め込みをチェックしても、埋め込みは行われません。(ボードには制限ありません。)
【iCalendar構文解釈の仕様】
現状解釈の対象としているキーワードは、
- SUMMARY:概要
- DESCRIPTION:説明
- DTSTAMP:作成日(カードの各ページの作成日・修正日に利用)
- RRULE:繰り返し
- DTSTART;VALUE=:年月日
- DTSTART;TZID=:年月日と時刻(時差計算が可能)
ただし、
- 繰り返しは、毎週・隔週・毎月・隔月・毎年のみ対応。(例えば「4年に1回」は未対応)
- 時差計算については、次項を参照して下さい。(カレンダーファイルはunixの/usr/share/zoneinfoを意識している印象ですが、これには未対応です。)
また、エスケープキャラクタは以下に対応しています。
- \n -- 改行
- \\ -- バックスラッシュ
- \; -- セミコロン
- \, -- カンマ
- \" -- ダブルクォーテーション(RFC上で未確認)
- \r -- 復帰(RFC上で未確認。とりあえず2回連続で改行とみなしている。)
- \t -- タブ(RFC上で未確認。とりあえず空白4個に置き換えている。)
【時差計算】
- 時差計算は、ファイル中で指定されている時刻と、コントロールパネルで設定された地域(時間帯)との間で行います。
- UTC指定されたものについては、直ちに計算を行います。(tzoneファイルは不要です。)
- DTSTART;TZID=で指定されたものは、tzoneファイルで指定された時差を用いて計算を行います。
- 夏時間の情報が記述されていれば、夏時間を考慮に入れて時差計算を行います。
- tzoneファイルで指定されていない地域に対してはメッセージを表示し、処理を中止します。
- tzoneファイルはテキスト形式のファイルで、ユーザが拡張できます。
- tzoneファイルの記述仕様は、Exchanger IIに添付のtzoneファイル内のコメントを参照して下さい。
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