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その2・RD-H1連係編
目次
 目的と経緯
 今回、東芝製HDDレコーダ「RD-H1」がLANに加わりました。
 さて、RD-H1は「ネットdeダビング」という、ネットワーク上にある他のレコーダへダビングする機能を持っています。
 メーカー純正の機能では自社製のレコーダのみが対象となりますが、パソコンにダビングするソフトウェアも有志により開発/提供されています。
 Mac用も公開されているのですが、ダビング先として玄箱を利用したいので、どうせなら玄箱自身にダビング作業もさせたいと考えました。
 調べてみたところ、「RDService」というLinuxでも動くソフトウェアが公開されているので、これを導入してみることにしました。
 Javaのインストール
 RDServiceはJavaベースなので、まずはJavaのインストールから始めます。
 玄箱で利用可能なPowerPC版のJavaは、IBMのサイトからダウンロードできます。(要ユーザ登録)
 詳細は以下のサイトに従いました。
 参考サイト(1):林檎印のうにっくす
 Macでダウンロードして玄箱にコピーするのが簡単でいいでしょう。(.tgzの方がゴミ箱に移動していたら、サルベージしてからコピーします。)
 なお、IBMのページには何やらたくさんのモジュールがありますが、以下を選択しました。
IBM SDK for 32-bit iSeries/pSeries
バージョン 142 SR4-1
 RDServiceのインストール
 以下の作者様のサイトから、ダウンロードします。
 参考サイト(2):One Small Step(RDService)
 解凍してできるフォルダから、RDService(シェルスクリプト)とRDService.jar(プログラム本体)を玄箱にコピーします。
 シェルスクリプトの方はあらかじめ、ダビング先のディレクトリのパス名を編集しておきます。
(例:-d /mnt/share-mac/RD-H1)
 動かしてみる
 実行はMacのターミナルから行います。
 まずは、玄箱上で既に動いているFTPサーバを停止します。(RDService内蔵のFTPサービスとバッティングしないようにするため。)
# /etc/init.d/proftpd stop
 その後、RDServiceをインストールしたディレクトリに移動し、以下を実行します。
$ ./RDService
 ウェルカム・メッセージ表示後、「Ready.」が表示されれば玄箱側の準備はOKです。
 RD-H1側で「ネットdeダビング」を選択し、ネットワーク機器の中から「RDService」を選択して決定を押すとダビングが始まります。
 ダビングが終わると、玄箱側に「221 Thank you for using the FTP service.」と表示されます。
 RDServiceを終了させるには、ターミナル上でControl+Cを押します。
(必要であれば、先程停止したFTPサーバをstartさせます。)
 実験
(1) ファイル転送速度
 条件は以下の通りです。
 ・玄箱とRD-H1は、スイッチングハブを介した有線接続
 ・RDServiceの設定は、(ダビング先以外)デフォルトのまま
| No. | 
録画モード | 
録画時間 | 
サイズ | 
転送時間 | 
転送速度 | 
ログ | 
| 1 | 
SP | 
11分 | 
415MB | 
5分48秒 | 
9.5Mbps | 
こちら | 
注)転送速度 = (ファイルサイズ[byte] x 8 / 転送時間[sec]) / 10^6
 参考サイト(3):新製品プレビュー第78回での計測結果も考慮すると、思ったよりは遅くない、というのが個人的感想です。
(2) ファイル名の文字化け
 日本語の文字化け検証のため、RD-H1が自動付加した日本語のタイトルのまま転送してみました。
 RDServiceは、ファイル名を「タイトル+.mpg」としているのですが、(Macから見て)文字化けは起こしませんでした。(ログ参照)
 これは玄箱のロケールをUTF-8に設定しているためかもしれません。(実際、ファイル名はUTF-8形式になっている。)
 なお、ロケールの設定については日本語環境の構築の項を参照下さい。
 トラブルシューティング
 <ネットワーク機器が見つからない>
 ネットdeダビングでダビング先にネットワークを選択すると、「ネットワーク接続している機器が見つかりませんでした。」と言われることがあります。
 勿論、玄箱はネットに接続し、RDServiceが起動していることは確認済みです。
 理由はよく分かりません。
 しつこく何度も「決定」を押していると見つかるので、何かタイミングのようなものがあるのかもしれません。
 <ダビングが開始されない>
 RD-H1側で失敗のメッセージが出ることもあれば、両者とも沈黙の時もあります。
 これも、理由はよく分かりません。
 これも、しつこく何度も「決定」を押しているとダビングが開始されるので、何かタイミングのようなものがあるのかもしれません。
 なお、一度ダビングが始まってしまえば、途中で切れるといったことは今のところ起こっていません。
 「その3・ブラウザから操作編」へ続く
 お世話になったサイト
 有用なソフトウェアおよび貴重な情報をご提供頂いている皆様に、お礼申し上げます。(以下、順不同)
 参考サイト(1):林檎印のうにっくす
 参考サイト(2):One Small Step(RDService)
 参考サイト(3):新製品プレビュー第78回
 更新履歴
 2007.04.04 次章へのリンクを追加。
 2006.04.22 実験の項を加筆、参考サイト(3)追加。
 2006.04.13 実験の項を加筆、ログ追加。
 2006.04.10 新規作成
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