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その4・Intel Macで試す
目次
目的と経緯
ここでは、Intel Mac上でMES 2.2ベースのH8開発ができるかを試行します。
実験に使ったのは、Mac mini (Late 2006)です。(OSはMac OS X 10.4.8)
Intel Macに開発環境をインストールする
当初は、ソースからビルドし直そうか、とか、いっそi386バイナリをそのまま持ってきてみようか、とか、考えていたのですが、まずはお手軽にPPC用のバイナリをそのまま持ってくることにしました。
というのも、Intel MacはRosettaというPPC互換メカニズムを持っていて、これの出来が思いのほか良くて、そのままでも動くかもしれないと思ったからです。
ということで、PPCマシンから開発環境一式をMac miniにコピーしました。
試しに、前回作成した「Mac-H8IDE」で、メール送信プログラムをビルドしてみたところ、問題なくビルド出来ました。
プログラムが小さい(単純な)所為もあるかもしれませんが、とりあえずは先に進めそうです。
tftpについて
次にtftpですが、コマンドを発行してみても転送が行われず、エラーが発生してしまいます。
PPCマシンでは何もしなくてもtftpが動いていたのですが、どうもMac miniでは動いていないようです。その差がどこにあるのかはよく分かりません。
ともかく、このままではしょうがないので、手動で起動してみます。
# /sbin/service tftp start
これで、転送ができるようになりました。
(なお、その後は何もしなくても起動するようになりました。もしかするとPPCマシンでも、初回は手動で起動したのかもしれませんが、定かではありません。)
USB-シリアル変換ケーブルについて
秋月の変換ケーブルのドライバは、できればIntel Mac対応版の方がいいと考え、探していたら、以下の公式サイトにありましたので、ダウンロードしました。
参考サイト(1):Welcome to Prolific
注)上記ドライバは特定の変換チップをサポートするもので、秋月のケーブル自体をサポートするものではありません。秋月のケーブルが当該チップを搭載している保証は一切ありませんので、ご利用はあくまで自己責任でお願いします。
なお、今回は、シリアルポートの番号は1(プリンタポート)ではなく、0(モデムポート)の方で接続出来ました。
動作確認と今後の課題
ビルドした実行ファイルをH8に転送して実行してみましたが、正常に動作しました。
Rosetta恐るべし(笑)。
今後の課題としては、当然ですが、ビルドのし直し(ネイティブ化)が考えられます。
ですが、結構な時間がかかるのと、動いているのだからそのままでもいいか、というのがあって、思案中です。
「その5・SDカードを追加する」へ続く
お世話になったサイト
有用なソフトウェアおよび貴重な情報をご提供頂いている皆様に、お礼申し上げます。(以下、順不同)
参考サイト(1):Welcome to Prolific
更新履歴
2007.04.04 ページ独立に伴い、タイトルナンバーを「その4c」から変更。
2007.03.26 タイトルを「マイコンボード連係編(4)」から変更。
2007.01.31 新規作成
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